「less than human」人間以下。
あくまでも願望であり、そして永遠にその領域を超える事は無い。
人間の下には何も存在しない。
言わば我々は、恐ろしいまでの生命力で増殖するウィルスである。
忌むべきは、我々が恐れるものは我々自身以外何も無い事である。
偶然の産物である我々を必然であるなどと
傲慢な勘違いをしてはならない。
偶然より生まれしものは、偶然により淘汰されるのみである。
たとえそれが、自ら生み出した不自然な偶然であっても。
その時、人は初めて人が「人間以下」と呼ぶものの
存在をしるであろう。
今はただ、はかなく不確実で偉大なるものの上に君臨し、
いかにも人間らしく生命を謳歌するだけである。
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